「おつかれ」
鈴木「おつかれーい」
「上着、ありがと」
前野「ああ、紫苑・・」
「もー着ないよっ」
前野「もったいない」
鈴木「送るよ」
「あー、ちょっと寄ってかない?」
鈴木「メシ?」
「うん、まだ帰りたくない」
前野「何それ意味深ー!」
鈴木「俺、今日は・・」
「あ、そっか! ごめんごめん」
前野「俺ちょっとなら! 朝早いけど!」
鈴木「お前と2人っきりにはさせん」
「あはは」
鈴木「どこ行く?」
「んー、新宿かなー? あっいいよ平気、1人で行くから」
鈴木「いやでもお前」
「いいっていいって。いつもごめんねー寄りかかってばっかりで・・」
鈴木「そんな事思ってねーよ、どーした?」
「なにも・・ないよー、大丈夫」
鈴木「とにかく送るよ、まだお前1人じゃ・・」
「ん? ああ、あのストーカーどーのってやつ?」
鈴木「ああ、まだ見つかってないし」
「へーきだってー、電車明るいし、ちゃんとタクシー乗って帰るから」
鈴木「でもよ」
「はいはーい、予定あるなら早く帰って下さーい」
鈴木「依子・・」
前野「あ、俺送ってくよ?」
「いいって、朝早いんでしょー早く帰んなー」
鈴木「・・・」
前野「あー・・行っちゃった」
(・・・・・)
(達央過保護過ぎじゃん?)
(今日は、帰りたくない・・)
駅でお別れ