とある声優の日常-31-


「先生、お聞きしたいことがあるんですけど今よろしいですか?」

原作者:甲斐「結城さん、いいですねーいつも熱心で」

「ここの、詩織が幸樹の事を平手打ちするシーンなんですけど」

甲斐「ん! ここね! 来週このシーンかー」

「誤解してすれ違って、郁実との事疑ってる状態で・・・・」



ストーカー伊藤「(依子ちゃん・・・)」

福山「あ、伊藤さん、お疲れ様でーす」

伊藤「っ! あっ・・福山さん・・・・お疲れ様です」

福山「今日も先生のお供ですか?」

伊藤「は・・い・・・」

福山「伊藤さんもやっぱり、漫画家を目指しているんですか?」

伊藤「えっ、あー、いや、自分はもう・・プロアシでと、思ってます・・」

福山「あれ? そーなんですか?」

伊藤「は、はい」

福山「ずいぶん熱心に現場に顔出されてるのでてっきり、自分の作品がアニメ化した際の参考になさっているのかと」

伊藤「あ、いえ、そんな・・」

福山「ふーん、じゃあ・・誰かお目当てがいるんですか?」

伊藤「えっ?」

福山「いや、ほら、お目当ての子がいたりとか、なんて思ってね」

伊藤「いやっ・・そんなっ・・」

福山「僕でよければ紹介しますよ?」

伊藤「えっ、えっ、あ・・」

福山「よかったらみんなでご飯でも」

伊藤「いや、だ、大丈夫です! も、もう帰るので、し、失礼します!」

福山「あー、・・・」

菅沼「・・・福山くん、怖いよそれ」

福山「得体の知れないストーカーにしとくよりはいいっしょ?」

菅沼「まあ、そうだけどねー急に誘ったりってかその笑顔がすでに怖いよ(笑)」

「ありがとうございました!」

甲斐「いえいえ、ではまた来週もよろしくお願いしますね」

「はい! お疲れさまでーす!」

甲斐「あれ? 伊藤くんはー」

福山「今さっき出られましたよ」

甲斐「そうでしたか、ありがとう」

福山・菅沼「「お疲れ様でした」」

甲斐「お疲れ様です」

「よーっし! 潤さん、本読み付き合ってくーださいっ」

福山「えっ、来週の分?」

「はい! いま先生に聞いた気持ち新鮮なまま入れときたいんで!」

福山「あー、うん、じゃあうちのスタジオ行く?」

「いいんですか?」

福山「うん」

「やった♪」



(やる気のある子は見てて気持ちいいね)
(よーっし)


部外者も入っていいのかな?
同じ作品作ってる仲間だしいっか的な設定で。

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