とある声優の日常-51-


羽多野「告白、しちゃえばいいのに」

鈴木「あ?」

羽多野「好きなんでしょ?」

鈴木「好き、だけど・・あいつらの、絆っての? 見えると、駄目なんだよ・・」

羽多野「駄目って?」

鈴木「嫉妬・・・だろうな。真守は、依子の、一部だから・・仕方ないとは思うけど、そんな心広くねーんだよ」

羽多野「・・・そっか」

鈴木「結局、1番頼りにしてんのは真守だろ? ・・・あんなの、敵いっこねーんだよ」

羽多野「うん・・・」

鈴木「ってーのはもうだいぶ前に思って、整理ついてるけどな」

羽多野「そっか」

鈴木「まあ大体、依子が俺のこと男として見るかってーと無いだろうけどな」

羽多野「ああ、そーだね」

鈴木「っおい!」

羽多野「あはは」

鈴木「・・・そーいうお前は、どーなんだよ」

羽多野「俺はー、あんなめんどくさい子は、無理だな」

鈴木「ああ、そーだな・・お前はそーいうヤツだ・・・」

羽多野「もちろん、依子ちゃんのことは好きだけどね」

鈴木「ああ・・・」

羽多野「幸せに、なって欲しいと思ってるよ」

鈴木「そーだな・・・どっかにいねーかなー。心のひっろーい、いい男!」

羽多野「そーだねぇ」



(安心して任せられるヤツ)
(マモちゃん込みで、好きになってくれる人)


大人って複雑

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