とある声優の日常-60-


「ああ・・東京行き最終が・・・」

中村「行っちゃったね」

「おおう、この時間だと米原までしか行けないよ」

中村「打ち上げ居すぎたね。とりあえずそこまで行く?」

「そーだねー米原で1泊しますか」

中村「了解」



「え、空いてないですか」

従業員「そうですねー、シングル2つは・・・セミダブルのお部屋が一つならあるんですが」

「ああ良かった、それならそれでお願いします」

中村「え」

従業員「ありがとうございます。では用意いたしますので少々お待ちください」

「はーい」

中村「(え、一部屋? セミダブル?)」

「良かったですね、お部屋空いてて」

中村「あ、うん? (え、同じ部屋ってこと?)」

従業員「お待たせいたしました」

「はーい」

従業員「お部屋はこちらです。チェックアウトは12時になります。朝食は1階レストランにてブッフェが6時~10時でございますのでよろしければご利用ください」

「ありがとうございます」

従業員「ごゆっくりおくつろぎ下さい」

「はーい」

中村「(え、、、)」

「3階ですね」

中村「ああ、うん・・」



「おお、なかなか広い」

中村「・・(あれやっぱり、同じ部屋・・ソファとか、あ、ないね、え、じゃあ、え? ・・・・・ああ、床で)」

「悠一さん?」

中村「んんん?」

「わっ、、ええ?」

中村「あ、ごめん考え事してて」

「そうですか?」

中村「うん・・・・」

「・・・」

中村「・・・・・」

「・・・・・・?」

中村「依子ちゃん、さ」

「ん?」

中村「いや、あの、同じ、部屋、って・・・さ・・」

「ひと部屋しか、空いてないって」

中村「ああ、うん、それは俺も聞いてた」

「はい」

中村「大丈夫、かな?」

「大丈夫、とは」

中村「いやほら、俺も、男だし・・」

「あっ、大丈夫だよそんな構えなくても」

中村「ん、んん?」

「寝込み襲ったり、しないから」

中村「んー、、、んん?」

「え?」

中村「(ダメだなこの子、通じてない・・・)」

「悠一さん?」

中村「えっとね、大体、その、寝込み襲ったりってのは、男が女の子にするものじゃ、ないかな?」

「え」

中村「えっ、て・・ええ?」

「よく家を行き来する連中はこぞって、俺の寝込み襲わないでね! って、言うから・・・」

中村「あ、ああ・・そうなの・・・」

「だから悠一さんも安心して寝ていいよー」

中村「いやーやっぱり・・・一緒は、ちょっと・・・」

「そ、そんなに私と寝るの嫌ですか?」

中村「いや、そーじゃなく」

「それなら・・・・・」

中村「嫌なわけじゃあ、ないんだけどさ・・」

「嫌じゃ、ないです?」

中村「うんそりゃ・・」

「それなら良かった♪ お風呂お先にどうぞっ」

中村「えっ、あっ」

「ほらほら」

中村「あ、ちょっ」

パタン



(依子ー! 名古屋着いたら連絡くれるって)
(あ、ごめんつかなかった)
(え?! 今どこ?!)
(米原~)
(マジか! 大丈夫?)
(大丈夫だよ~ホテルひと部屋は取れたし)
(そっか~良かった~・・・え?  ひと、え?)
(え?)
(中村さんと一緒?)
(うん今お風呂だよ)
(・・・・・・・・ん、んー)
(んんー?)
(いや、うん、あの、はい、了解です)
(え!何なに!)


夢小説あるある「ヒロインが男女関係にうとい」笑
きゃっ(ノ∀\*)

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